ガリレオの次の乗り物、運用開始に向けて動き出す
EUのGNSS衛星群「ガリレオ」の配備を担うESAのアリアン6ロケットが、初飛行に向けた新たな一歩を踏み出しました。このロケットの上段と新型エンジン「ヴィンチ」の燃焼試験が、ドイツのランポルドハウゼンにあるDLRのエンジン・ステージ試験センターで行われているのです。
2022年10月5日に特別に作られたP5.2テストベンチ内で始まったこの試験は、フラッグシッププログラムにとって重要な一歩となるものです。このテストベンチでは、上段全体が、真空と微小重力を除いて、フランス領ギアナにある欧州宇宙港からの実際の飛行で動作するすべての条件にさらされます。
2022年の初めに、欧州宇宙機関（ESA）のナビゲーション部長Francisco-Javier Benedicto Ruiz氏はInside GNSSに対し、ロシアのウクライナ侵攻に伴う政治的影響により、少なくともアリアン6が運用可能になるまではガリレオ座の展開が保留になると語っています。ESAは加盟国の政治的指令に従い、一般的には欧州連合の政策と足並みを揃えています。
ロシアはソユーズロケットで、長年にわたり、欧州宇宙港から信頼性が高く安価な打ち上げサービスを提供し、ESAの多くの主要プログラムを支援してきました。ガリレオ計画に加え、火星外生命探査計画（EXOMARS）など、人間やロボットによる探査の分野も含まれています。
2022.10.6
