ユーブロックス社、セキュアなデュアルバンドGNSSタイミング・モジュールを発表
新しいレシーバーは、デュアルバンド技術のセキュリティと性能の利点への道を提供します。
ユーブロックスは、ナノ秒レベルのタイミング精度を提供し、5G通信の厳しいタイミング要件を満たす、新しい小型のデュアルバンド・タイミング・モジュールを発表しました。
新しいu-blox NEO-F10Tは、u-blox NEOフォーム・ファクター（12.2 mm x 16 mm）に準拠しているため、スペースに制約のあるデザインでもサイズを妥協することなく実現することができます。
NEO-F10TはNEO-M8Tモジュールの後継機種であり、デュアルバンド・タイミング・テクノロジーへの容易なアップグレードパスを提供します。これにより、NEO-M8Tのユーザーは、ナノ秒レベルのタイミング精度と強化されたセキュリティにアクセスすることができます。
U-bloxのデュアルバンド技術は、電離層誤差を軽減し、外部のGNSS補正サービスを必要とせずにタイミング誤差を大幅に低減します。さらに、衛星搭載補強システム（SBAS）の運用エリア内では、NEO-F10TはSBASシステムが提供する電離層補正を使用してタイミング性能を向上させる可能性があります。
NEO-F10Tは、世界の4つの衛星コンステレーションとL1/L5/E5a構成に対応しており、同じデバイスを世界中で使用できるため、グローバル展開が大幅に簡素化されます。
NEO-F10Tは、セキュアブート、セキュアインターフェース、設定ロック、T-RAIMなどの高度なセキュリティ機能を搭載し、最高レベルのタイミングインテグリティを提供します。これにより、受信機への干渉を試みる試みが成功する可能性が低く、信頼性が高く中断のないサービスを提供することができます。さらに、高度なアンチジャミングおよびアンチスプーフィング・アルゴリズムを搭載し、セキュリティをさらに強化しています。
このモジュールには、すべてのGNSS帯域に対応するシングルRF入力と、優れた信号選択性と帯域外減衰を実現するデュアルSAWフィルターが搭載されています。u-bloxのANN-MB1 L1/L5マルチバンド・アンテナと互換性があるため、タイミング・モジュールの性能を簡単に評価することができます。このデバイスは2.7 V～3.6 Vの単一電源で動作し、連続動作時の消費電流はわずか19 mA（@ 3.0 V）です。
「NEO-F10Tは、5Gスモールセルやプライベートネットワークにおけるタイミング同期の要件を世界規模で満たすように設計されています。セルラーネットワークの同期の時間誤差を大幅に低減することで、NEO-F10Tモジュールは通信事業者のネットワークの性能を最大化し、5G通信への投資の回収を最適化します」と、ユーブロックスのタイミング＆インフラストラクチャ担当プロダクトラインマネジメントディレクター、Samuli Pietilaは述べています。
